15年前のこと
更新。
今は色々とあり過ぎて、逆にポジティブな思考しか働かなくなっていますが、15年前は本当に壮絶な状態でした。
人間って簡単に壊れるんですよね。
本当にクシャッと壊れる。
夜中に布団から飛び起きて
「ヤバい…殺される…どうしよう…」
と隣で寝ている彼女を何度も起こした事がありました。
「何で自分だけ悲惨で他人はのうのうと生きてるんだ!」
と突然激昂して兄が家に駆けつけた事もありました。
支離滅裂だったんでしょうね。
でも自分ではちゃんと理屈にかなっていたんですけどね。
だからこそ、他人に自分と同じ気持ち、思い、境遇には陥って欲しくないんです。
壊れた人も勿論、取り巻く環境全てです。
あれから15年が経ち、今はしっかりと自分の足で人生を歩いて、何をすべきかは理解をしているつもりです。まぁこれが全て分かれば「天命を知る」事にはなりますが、その境地には到底達していませんよね。
あの日の夜。
全速力で逃げて、無我夢中で走って、辿り着いた自動販売機の前の光の中、脳の内側から何かが熱せられて、頭が燃える様に熱くなった瞬間確実に自分の何かが壊れて、人生が大きく舵を切った事は間違いないですね。
いい事だったと今は振り返れます。
だってあんな風に辛い思いを体験しなければいけないくらい、恐らく人間的にダメだったんだろうなと感じています。
今だからそう振り返れます。
当時は無理ですよね。呪われているとしか考えられなかったです。
薬の怖さも味わいました。
合わない薬を処方されて、でも飲まなきゃ治らないと信じて飲んでいて、薬で朦朧としながらコンビニに行ったら買い物すら出来なくなっていて…
上手く表現出来ませんが、目の前の世界の色が変わるんです。そして真っ直ぐ歩こうとしても無理になっていくんです。呂律も回らなくなり、思考が本当に止まるんです。
そして眠りにつくと毎回悪夢にうなされるんです。味覚が変わり、油汗と変な匂いも感じる様になります。
こんな経験はしない方がいいんですが、経験したからわかる事です。
断薬による離脱症状も味わいました。
本当に苦しかった。
例えるとすると、髪の毛を全部引きちぎって抜いて、歯も全て抜き外してしまおうと考えるほど辛かったです。
風向きが変わると一気に不安に叩き込まれる感覚です。
記録として残してみます。
あと5年後とか考えないで、今を全力で生きる事を目標にしてるので、気がついた時に読み返してどう感じるのかと言うところです。
さて、眠ろう。